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閣僚の資産公開 [報道]

 東京・目白の宅地429㎡が410万円、市ヶ谷本村町の19㎡が176万円、同町の16㎡が154万円、港区高輪の314㎡が2197万円。通りがいいように尺貫法で言い換えると、目白で坪3万円強、市ヶ谷で坪32万円弱、高輪で坪23万円弱――訳アリ物件ではない。新内閣の閣僚が保有する資産が発表された。目白の超格安物件をお持ちなのは行政刷新大臣・仙谷さん、市ヶ谷は経済産業大臣・直島さんと外務大臣の岡田さん、高輪は財務大臣の藤井さんだ。副総理・菅さんが保有する武蔵野市の宅地12㎡が53万円、消費者・少子化対策大臣の福島さんが川崎市麻生区に持つ宅地32㎡が46万円というのも、庶民感覚では首を傾げてしまう。
 それくらいなら自分でも買える金額だが、もちろん実際は目が飛び出るほど高い。カラクリは固定資産税の課税標準額を公表している、ということだ。保有株式も企業名と数だけでは、形ばかりになってしまう。実勢価格で公表すべきなのは言うまでもないし、もし何か支障があるなら、所得番付のように直近過年度の納税額で示すという手がある。このようなルールは現政権になってからではない。何もかもいっぺんに、というのは時間的にも手続き的にも無理だろうが、より庶民感覚に近づけてくれるよう、鳩山さんの英断に期待したい。
 ついでに言うと、菅さんが持っている武蔵野市の宅地が奥さん名義の分を合わせても24㎡、岡田さんの東京・市ヶ谷の宅地が同じく24㎡、直嶋さんが16㎡というのは、いかにも腑に落ちない。ビフォーアフターやドリームハウスなら8坪や5坪の土地の狭小住宅もアリだが、一国の大臣たるもの、よもやそのようなことはあるまい。都内のマンションを借りているなら、その原資や借主名義はどうなっているのか。議員宿舎なら世間相場の賃貸料はどうなのかも表示してほしいところだ。
 厚生労働大臣の長妻さんは「土地」「建物」なし、「預貯金・有価証券」891万円(郵便貯金)、「貸付金」「借入金」「ゴルフ会員権」なしと簡単そのもの。庶民派大臣を疑わせる根拠は何もないが、預貯金900万円弱で将来に不安はないのか、だとしたら国会議員は恵まれてるなぁと思う人もいれば、清廉潔白さを称える向きもあるだろう。反対に金融・郵政改革大臣の亀井さんは全閣僚の中で最も開示項目が多く、もと自民党領袖ぶりがよく分かる。政治資金団体の資産も公開してくれないと、拙者の眉毛は来年も薄くなる。(2009.10.25)
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